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コロナ給付金寄付プロジェクトでは、6月1日から7月31日までに、Yahoo!ネット募金、トラストバンク、パブリックリソース財団にお寄せいただいたご寄付は152,377,390円に上りました。ご支援に心から感謝申し上げます。

第二回助成は、6月1日から7月31日までのご寄付を原資に、医療分野、福祉・教育・子ども分野、文化・芸術・スポーツ分野、経営困難に追い込まれた中小企業分野、地域に貢献する宿泊業(特別枠)の5分野にわたる公募、審査を行いました。5分野合計で、総応募件数は400件、総助成件数は84件、総助成額は116,612,356円でした。残額の30,179,383円は、第三回助成に繰り越しいたします。

※  Yahoo!ネット募金、トラストバンク、パブリックリソース財団のそれぞれの管理費5%が寄付金からは控除されます。
※※ ぎふ清流ハーフマラソン枠は全額次回に繰り越されます。

公募・審査の経緯

公募期間:7月1日(水)~ 7月9日(木)
書類審査:7月10日(金)~ 7月30日(木)
審査委員会開催日:7月31日(金)
審査委員名(五十音順):

今村 久美 認定特定非営利活動法人カタリバ代表理事/中央教育審議会委員
鵜尾 雅隆 特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会代表理事
片山 正夫 公益財団法人セゾン文化財団理事長
工藤 啓  認定特定非営利活動法人育て上げネット理事長/金沢工業大学客員教授
國井 修  医師 グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)戦略・投資・効果局長
渋谷 健司 医師WHO事務局長上級顧問、英国キングス・カレッジ・ロンドン教授
南壮 一郎 ビジョナル株式会社代表取締役社長
藤沢 烈  一般社団法人RCF代表理事/特定非営利活動法人新公益連盟理事・事務局長
藻谷 浩介 株式会社日本総合研究所調査部主席研究員/株式会社日本政策投資銀行地域企画部特別顧問

審査結果

(1)医療分野

採択件数10件、助成総額47,000,000円

 全国各地の医療機関や医療機関を支援する団体から、全24件の応募がありました。医療機関においては、PCR検査体制確立のための応募のほか、防護具の調達・設備の充実等による院内感染拡大防止のための措置に対する応募が多くみられました。第一回目の公募に比べ、新型コロナウイルス感染症患者とその治療・検査体制確立を行うというものに留まらず、病院を利用する様々な疾患を持つ患者や、医療従事者自身の感染防止体制を整えるための応募も多くみられました。
 組織の信頼性、これまでの実績や申請事業の明確さ、緊急性などに鑑み、以下の10件を採択しました。

公益社団法人地域医療振興協会(東京都千代田区)​ HP

助成金額:¥5,000,000

N95マスク、フェイスシールド、防護服などの防護具の調達、確保を協会本部で行ったうえで、病院や老健施設等の各施設への配送を行う。通常の購入ルートである卸が物品の供給、調達を行えないがために、協会本部にて海外のメーカーや提携先、新規のメーカーへの発注を行うことで、物品不足に対応する。感染防止と感染予防を通じて地域住民の健康や命を守る医療活動として、継続した医療体制の維持に貢献する。また、地域医療振興協会の施設は、地方自治体からの指定管理契約で運営する施設も多く、自治体の医療政策に直接貢献するものにもなっている。

京都府公立大学法人京都府立医科大学附属病院(京都府京都市)​ HP

助成金額:¥5,000,000

新型コロナ陽性患者の診療にあたる中で、分娩や帝王切開、あるいは脳外科や耳鼻咽喉科などの上気道手術などの感染性の高い手術や処置に対して、直接従事する医療者を職業感染から守るための装備を購入する。

国立大学法人琉球大学琉球大学病院(沖縄県中頭郡西原町) HP

助成金額:¥5,000,000

本事業では、沖縄県内の琉球大学病院を含む6つの感染症指定医療機関と15の感染症協力医療機関を対象とし、一定の検査基準を満たした医療従事者は無償で呼吸器ウイルス(新型コロナとその他の呼吸器ウイルス)検査を受けることができる体制をつくる。迅速かつ積極的に検査を行うことで医療従事者の新型コロナウイルス感染症の感染防止、感染拡大防止につとめ沖縄県内の医療機関を医療崩壊から守る手助けをする。

学校法人東邦大学東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区) HP

助成金額:¥5,000,000

PCR検査体制を確立するため以下の物品を購入する。
 PCR検査試薬キット、サージカルマスク、フェイスシール

独立行政法人国立病院機構京都医療センター(京都府京都市) HP

助成金額:¥5,000,000

本事業により導入するシステムでは、カメラ映像により、ICU、HCU、初療室、救急外来での患者ベッドの周辺の撮影が可能となり、生体情報モニターや人工呼吸器の画面などを見ることができる。これにより、コロナ陽性/疑い患者など隔離が必要な患者に対し、患者に直接接する人数を少なくし、清潔な区域からもモニタリングや患者観察を行なえるようになる。直接接触する人数を減らせることで、感染予防や、在庫数が逼迫している感染に関する防護服関係品の節約にもつながるものである。

医療法人徳洲会和泉市立総合医療センター(大阪府和泉市) HP

助成金額:¥5,000,000

酸素を必要とする中等症・軽症者患者の受入を行うために立ち向かう。その際中等症から重症化し、人工呼吸器を装着する患者が出た場合には陰圧装置およびICUにて治療が必要であるが、医療用空気清浄器、多機能型簡易陰圧装置が整備されておらず、治療が難しい。今回これをICUに整備し治療にあたりたい。透析患者・化学療法にて感染した患者部屋にも使用する。

独立行政法人国立病院機構災害医療センター(東京都立川市) HP

助成金額:¥5,000,000

緊急事態制限も一度は解除となったが、今後は「重点医療機関」及び「新型コロナ疑い救急医療機関」(東京ルール)に登録したことで、第2、第3波の影響により患者の増加があった際に、積極的に新型コロナ患者等を受け入れる。このために院内の呼吸器管理関係の医療機器や新型コロナ患者等の受入体制を充実・強化させていく。

医療法人新青会川口工業総合病院(埼玉県川口市) HP

助成金額:¥5,000,000

4月以降、現在まで規模を拡大しながら行ってきているコロナ感染症患者専用病棟の運営体制を強化し、感染患者の継続的受入を行う。運営に当たるチームへの危険手当等を確保し、地域の医療ニーズに応え続ける体制を整えていく。

地域医療振興協会練馬光が丘病院(東京都練馬区) HP

助成金額:¥5,000,000

新型コロナ患者やその疑い患者さんについては、外来ではコロナ外来や救急外来で対応するため他の患者さんとは別に電子カルテが必要となる。特に簡易診察室(トレーラー診察室)や簡易待合(テント)では医師の診察の他に看護師の問診やトリアージ用にノート型電子カルテの投入がスムーズな医療へ貢献する。また、入院では面会が制限されるため、iPad等でのモニター面会や、オンライン感染対策会議用のPC購入で、患者さんとご家族のストレス軽減と職員の在宅勤務化に努める事を目的とする。

学校法人東京医科大学八王子医療センター(東京都八王子市) HP

助成金額:¥2,000,000

総合病院である八王子医療センターの「発熱外来」が受け入れられる患者数を増し、安全に運営できるよう下記の通りハード・ソフト両面の整備を行う。

1)感染症外来診察室の陰圧環境の整備(結核疑い患者が受診したときのために陰圧個室となっているが、老朽化に伴い陰圧環境に不備が生じている)
2)上記診察室の待合室の整備(現況では1人用の待合室のため、2人以上の患者が受診した場合は、自家用車の中で待っていてもらうようにしている)
クリーンパーテーションを設置し、2人以上の患者が安全に待合室を利用できるよう整備する。
3)診察室、待合室にWebカメラ、インターホンを設置(検査の待ち時間に医療スタッフが同室にいなくてもよいように遠隔で見守れるような装置を設置する)

(2)福祉・教育・子ども分野

採択件数18件、助成総額30,994,916円

 全国の福祉施設やNPO等から、全111件の応募がありました。コロナ禍で深刻な影響を受けている、子ども、若者、高齢者等、社会的弱者を支援する幅広い分野で活動する団体からの応募が多数ありました。前回に引き続き経済的に困難な世帯に対する食料や生活支援の他、乳幼児、アレルギー疾患、重度障がい児、不登校、LGBT等、複合的に困難を抱える子どもやその家族を支援するといった、幅広い課題に取り組む団体からの応募もありました。また、こうした幅広い層に対する物理的な支援にとどまらず、オンライン化や居場所を作り、メンタルケア、心理的サポートを含む支援内容も多くありました。
 組織の信頼性、これまでの実績に加え、受益者のニーズを確実に捉えているか、実現可能な計画になっているか、などの視点から審査を行い、以下の18件を採択しました。

認定特定非営利活動法人マイママ・セラピー(滋賀県大津市) HP

助成金額:¥2,000,000

本事業は、コロナ禍で健診がストップし、地域の保健センターや子育て支援センターも閉鎖され、相談先や居場所を失くして不安を抱える母親たち、特に妊産婦を対象に、地域保健を展開したいと願う助産師や保健師の人たちとともに、オンラインでの相談・妊産婦教室を行うもの。既に活動は開始しており、5月連休には1日2回、情報提供や居場所をネット上に設定し、活動を行っている。サポートしている助産師や保健師の皆さんは、すべてボランティアで参加しており、今後の活動継続のために本事業を申請した。

 

一般社団法人Kukuru(沖縄県那覇市) HP

助成金額:¥2,000,000

コロナ禍の影響で、障がい児や学童を遊ばせる場所が相次いで使えなくなっており、障がい児とその家族は、一般の方と接触を避けて遊ばせられる場所を探している。本事業では、当法人が、在宅医療が必要な重い障がいのある子どもとその家族支援の拡充のために、昨年秋に竣工した施設の屋上バルコニーを子どもたちの遊び場として整備する。当法人の利用者や近隣の障がい児支援事業所を利用する子ども達にも開放する。具体的には、安全性を高めるラバーマットの敷設、感染予防等のための水栓と流し台の設置、非接触型体温測定機を購入する。

 

社会福祉法人関西いのちの電話(大阪府大阪市) HP

助成金額:¥100,000

当法人は、東京に続き全国2番目の“いのちの電話”として1974年より活動している。コロナ感染が拡大するに伴い、コロナ禍に関連する電話相談が増加している。365日24時間体制を維持している相談窓口となっているが、活動を継続するためにも、相談員自らが感染を予防する必要がある。本事業では、相談員の感染予防対策として、検温器、パーティションの設置、顔面シールド等を購入する予定。

認定特定非営利活動法人マドレボニータ (東京都渋谷区) HP

助成金額:¥1,810,200

当法人は、産後が起点となる社会問題(産後うつ、乳児虐待等)の解決をミッションとし、独自の産後ケアプログラムの提供によって、最も不安定にある産後の母親とその家族を支援している。本事業では、コロナ禍で平時以上にストレスフルな生活の中で、シングルマザーが心身ともに健康な状態を維持するためのセルフケアの機会を60分の「オンライン講座」という形で提供する。この講座は4月から既に実施しており、9月に終了予定であったが、継続を望む声が多いため、本10~12月も継続できるよう今回の申請を行う。
オンライン講座を通じて、日頃、自分の時間をもつ余裕のないシングルマザーが自身をケアする時間を持ち、シングルマザー同士が地域を超えてオンラインで交流することで、母親の身体的な健康と、精神的な安定をもたらす効果を目指す。

 

特定非営利活動法人青空保育ぺんぺんぐさ(神奈川県横浜市) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、育児の孤立を防ぎ、のびのびと子育てをしたい親子のための居場所作りと保育事業を展開している。活動地域である横浜市は生活水準が高く転勤族も多いため、平時より育児の孤立化の傾向が顕著であり、コロナ禍においてさらに孤立化が進んでいる。
本事業では、地域に住む近隣の親子をつなぐ助けとなるような配布物の制作、オンライン「のびのび子育て講座」を実施する。
また、コロナの影響で閉鎖や利用制限のある公共施設を利用せずとも、子ども達の遊び場を提供できるよう、当法人の既存の活動場所の1つである畑の休憩小屋の改修・整備を行い、感染予防対策をしつつ、荒天時の避難場所として活用できるようにする。

一般社団法人ワタママスマイル(宮城県石巻市) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、東日本大震災で被災した石巻を拠点に、被災者の生活支援や生きがいづくりの活動を行っている。特に、シングルマザーの就労支援、生活困窮家庭の子ども達への食事の提供、学習支援、不登校児の居場所づくりなどに取り組んでいる。本事業では、コロナの影響により休職や失業によって経済的困窮度が増している家庭を対象に次の活動を行う。

①    「地域子ども食堂」の定期開催(コロナ感染予防対策を講じた上で6月より毎週土曜)
②    ひとり親世帯や生活困窮世帯などに月2回食料支援を実施
③    子ども食堂を利用している子どもたちを中心に週2回2時間程度の学習支援活動
④    小中学校や石巻市子育て支援課、児童相談所と連携して虐待の恐れのある子どもの見守り、相談、ケア、防止ための啓蒙活動

特定非営利活動法人あきた結いネット(秋田県秋田市) HP

助成金額:¥1,870,000

当法人は、様々な理由で自分の力だけでは望む生活を送ることができない生活困窮者、身寄りのない方への衣食住の提供や就労支援を行っている。本事業では、コロナ禍でさらに困難度を増す人たちを対象に、当法人が運営するシェルターを提供し、一人ひとりが自立できるまでのサポートを行う。具体的にはニーズの把握、アセスメント、支援方針の決定、モニタリング、フォローアップ等を訪問支援、面談支援、同行支援にて実施する。社会福祉士が中心となり他団体との連携を図り、ネットワークで支える仕組みを整えて行くことで、様々なケースに対応できる枠組みを構築する。

特定非営利活動法人キッズ未来プロジェクト(東京都新宿区) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、子どもへの虐待、子どもの貧困の連鎖のない社会を目指し、出産後・子育て中の女性への支援を行っている。また経済的困難を抱える子どもとその家族に対する食の支援も行っている。本事業では、コロナの影響で経済的困窮度を増す家庭に宅配で食材を届ける。民間からの食材の寄付を募り、ボランティアによる食材の箱詰め作業を行うことで、フードロスと経済的に困難を抱える家庭を支える。また様々な理由から居場所を特定されたくない家庭に配慮し、外部の宅配業者を通じて食材を届ける。

特定非営利活動法人ここ (大阪府吹田市) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、子どもがその子らしく育ち貢献できる場と教育の創造を目指し、虐待や貧困、いじめや発達障がい、精神疾患等によって不登校になった子ども達の学校外の学びの場としてフリースクールを展開している。本事業では、コロナ感染拡大防止による休校措置によって高まった虐待や家庭内暴力・自傷行為・自殺・昼夜逆転のリスクを早期発見し解消することを目的とする。
各家庭に十分な支援を届けられるよう当団体と学校や教育委員会とで連携をしながら課題を早期発見し、苦登校や不登校の親子が孤立することのないよう適切な支援に繋げ復学や進学に繋げる。
具体的には、支援を必要とする不登校の子ども達への学習支援と居場所の提供、ならびに保護者の不安解消のための相談支援を行う。

 

 

特定非営利活動法人アレルギーを考える母の会(神奈川県横浜市) HP

助成金額:¥1,000,000

当法人は、アレルギー患者が健康を回復するために必要な医療や医療機関に関する情報提供、相談事業を中心に、学校や保育所、行政とも連携し、病態理解と支援を推進している。
コロナ禍で、慢性疾患であるアレルギーを持つ子どもたちが、定期受診と薬物療法の継続が必要であるにも関わらず、コロナ感染を恐れて受診抑制が続き、必要な薬剤の不足に伴う喘息の増悪、アトピー性皮膚炎の悪化が懸念されている。また子どもたちを受け入れる学校、保育所に対するアレルギーに関する研修の機会も失われており、環境整備の遅れが指摘されている。
そのため本事業では、電話、メールなどを通じて当会に寄せられる相談に対応し、アレルギー専門医と連携しながら、必要に応じて医療や医療機関情報の提供、リモート研修会の実施、当事者に寄り添う家庭訪問や施設に同行するといった活動を行う

一般社団法人ユガラボ(神奈川県足柄下郡) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、子どもから高齢者までの多世代が自由に過ごす「居場所」と多世代間が共に学び対話を行う「多世代共創塾」を提供している。
本事業では、湯河原町を拠点とし、コロナの影響による失業等で経済的に困難を抱えるひとり親世帯、就学援助世帯などに対して、子どもとその家庭への食材の宅配、オンラインによる見守りや相談、学習支援、ソーシャルカウンセラーとの連携によるメンタルケアを行う

あさひ子ども見守りネットワーク(大阪府大阪市) HP

助成金額:¥600,000

当団体は、大阪市旭区において、貧困と虐待の課題を抱える子どもの発見とその家庭への支援を目的として、子ども食堂の運営と子どもの居場所を提供している。これまで地域の集会所や他団体と共同で利用していた拠点は、コロナの影響で閉所となるなど活動の継続に多大な影響を与えている。本事業では、コロナ禍で経済的困窮や虐待リスクが高まっている、既につながっている家庭を対象に、コロナ感染防止対策を行いつつ、いつでも子どもたちが立ち寄れる新しい居場所拠点を整備する。また、ひとり親家庭、多子世帯を中心に毎月25世帯以上への食品配付を行う。さらに、食料配付を通じて繋がった家庭の個別相談を受け、生活保護の申請同行や、障がい者年金の情報提供などを行う。

特定非営利活動法人Light Ring.(東京都豊島区) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、子どもや若者の自殺や精神疾患の予防のために、啓発活動、社会体験活動、傾聴ボランティアの育成と運営事業等を行っている。
コロナ禍において、心の悩みを抱える人たちの増加が懸念されているが、全国で自殺対策に取り組んでいる民間団体の8割以上が、感染拡大によって活動の制限を余儀なくされている。本事業では、新型コロナの影響を受け増加する「子ども・若者の自傷行為や暴言・暴力行為による自殺防止」を目的として、心理的孤立を抱え、自殺の前兆行動を図る「子ども・若者」を対象に、日常生活の場で支える友人や知人など身近な相談相手となっている人々(以下、“ユースゲートキーパー”と呼称)を支援する活動を行う。具体的には、ユースゲートキーパー年間30名に対しプログラムを提供することにより、彼らのバーンアウトを防ぐ。
また、定期的にゲートキーパーに向けて継続的居場所提供による心理的サポートおよびコミュニティを創出することで、ゲートキーパー本人が悩みを打ち明けられる居場所を提供し、孤立しない仕組みづくりを行う。さらに、ユースゲートキーパーの抱える問題や必要とされる支援ついて、事例を収集してその実態を明らかにすることで社会への啓発活動につなげる。

一般社団法人えんがお(栃木県大田原市) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、「誰もが人とのつながりを感じられる社会」をビジョンとし、高齢者を中心に人が孤立しない地域づくりのために活動している。
コロナ感染拡大の影響を受けて、全国的に高齢者の外出の減少により認知機能や身体機能の低下などが報告されている。テレビ電話などの対策もあるが、独居高齢者の声を聞くと「よくわからない」という不安が強いことも多く、そばに都度説明してくれる人がいれば取り入れたいという声が多い。当法人ではオンラインの活用と並行して実際に人と会える機会の維持・再構築が重要だと考える。そこで本事業では、感染対策を徹底した上で、主に高齢者を対象にした地域食堂および宅食サービスの提供を、地域の人々とのつながりを作るサロンの拡大や屋外イベントの実施を行う。これにより、毎週の定期的な訪問が可能となり、見守りも含め、つながりの維持になる。また、高齢者だけでなく、これらの活動を生活困窮世帯にも広げ、多世代間に広げて、多くの人を巻き込んでいくことを目指す

一般社団法人ちろる(福島県安達郡) HP

助成金額:¥1,967,000

当法人は、福島県を中心とした地域福祉活動の向上を目的として、避難者支援、高齢者支援、地域コミュニティ支援、ボランティア支援、障がい者支援、生活困窮者支援、直売所との連携や農業に関連する事業を展開している。コロナの影響による長期間の自粛生活によって、高齢者の身体機能の低下や、他者との交流が減少したことによる認知機能の低下が多くみられてきている。
本事業では、高齢者宅の戸別訪問を行って傾聴活動や個別機能訓練を実施し、メンタルヘルスと身体機能の向上を図る。また週に1回は集会施設に集まってもらい、参加者全員で出来る軽体操やレクリエーションを行うのと同時に、他者との交流機会の増加を図り、自分が出来る事を増やし、元気な高齢者を増やす。

特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン(東京都千代田区) HP

助成金額:¥2,000,000

当法人は、障がいのある人や生きにくさを抱えている人たちとともに、主に芸術文化活動を通じたセルフケア・交流・社会参加支援を行っている。これまで障害児者にとってミュージアムなどの文化施設は、余暇の楽しみのひとつであったが、コロナ禍ではこうした文化的で豊かな営みに直接参加することができなくなっている。withコロナにおける新しいスタイルとして、オンラインによる文化的な学びの機会は急速に広がり、場所を問わず発信・参加・交流が可能となったが、大多数の障害児者は、情報弱者(要支援者)となっている場合が多い。そこで本事業では、ミュージアムなどの文化施設と障害児者や外出困難となっている人たちをつなぎ、生きる力に寄り添う「アクセスアートプログラム・オンライン」を実施する。対象とする人たちは、身体障害(肢体/視覚/聴覚)・知的障害・発達障害・精神障害児者、また病気などの理由により鑑賞の場に出かけられない人、対面の場が苦手な引きこもりの人なども含む。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(東京都新宿区) HP

助成金額:¥1,987,716

当法人は、国内外において教育・文化活動を通じた国際開発協力活動を行っている。国内では、被災地での緊急救援を行うとともに、災害を経験した子ども達同士の交流プログラムや災害後の復興を学ぶプログラムの提供などを行っている。本事業では、主に外国にルーツを持つ子ども達を対象とした支援を行う。新型コロナの影響で学校が休校となり、外国ルーツの子どもたちは日本語が十分理解できず、地域でのつながりも少ない中で孤立を深めている。また、入学式以来友人を作る機会がなく、一人で過ごすことが多い子どもたちも存在している。こうした子ども達に対して、孤立の解消・ストレス緩和を目的に、オンラインでプログラム提供を行う。具体的には、外国ルーツの子どもたちが毎回のテーマに沿ったグループワークを行い、他者とつながる機会や社会問題について一緒に考える居場所を提供する。新型コロナが終息し、施設での活動が可能となった際には、地域の廃校校舎を利用して新型コロナ対応を盛り込んだ居場所づくりも行う。

LGBTハウジングファーストを考える会・東京(東京都中野区) HP

助成金額:¥1,660,000

当団体は、LGBT当事者や生活困窮者を対象にシェルターを提供し、医療や行政機関との連携、就労支援等を行い、社会復帰に向けた伴走支援を行っている。全国的にコロナ禍自粛要請の影響による収入の減少により、住まいを失うLGBT当事者が増え、シェルターへの入居を求めるニーズが高まるとともに、生活困窮から自立していくにあたり、人的なサポートへのニーズも増加している。
本事業では、新しく追加整備するシェルターにおける感染予防資材の購入及びオンライン環境を整備し、感染予防対策を充実させ、利用者・支援者の安全を図る。また、シェルターの増設に伴い必要となる、ソーシャルワーカーなどの専門家と連携し自立支援のための人員体制を強化する。さらに、LGBT当事者や生活困窮者を支援するための横のつながりを強化するために、多分野の協力団体を増やし、連携会議を開催する。また、全国から寄せられているLGBT当事者からの相談に対応できるよう、全国のLGBT当事者が必要とする支援窓口や支援団体の情報を収集し状況を把握する調査活動を行う。

福祉分野

(3)文化・芸術・スポーツ分野助成基金

 劇団等の芸術団体、企業、NPOなど54団体と、アーティスト、パフォーマーなど個人126人から応募がありました。イベントや演奏会、部活動などの自粛などの逆風のなかで、オンラインを活用したパフォーマンスや動画配信などを中心に、心の孤立を防ぐもの、新たな芸術やスポーツの可能性を模索するものが寄せられました。
 これまでの実績や、文化・芸術・スポーツ活動の存続や再開に向けた活動になっているか、今後の社会における心と身体のゆたかさの回復・向上に貢献するか、などの視点から審査を行い、以下の団体4件、個人23件を採択しました。

団体:採択件数4件、助成総額8,000,000円

一般社団法人グローバルアスリートプロジェクト(東京都渋谷区) HP

助成金額:¥2,000,000

スポーツを通じて、将来スポーツ界にとどまらず様々な分野において、世界を舞台に活躍できる日本人を育てることをミッションに活動している。新型コロナの影響で、子ども向け英語サッカースクールなどの休校や休会、退会やキャンプなどのイベントの中止が相次いだため、全てのスクールをオンラインレッスンに切り替え、独自の英語学習プログラムを確立した。このカリキュラムを、小学校の先生や学童保育、他サッカースクールなどの教育関係者やスポーツ関係者にオンラインにて一部無償解放する。

株式会社おもれい (京都府京都市) HP

助成金額:¥2,000,000

高校生の部活動を支援している。新型コロナの流行で部活動が中止になり、高校生は目標としていた引退試合・コンサートも出来ずに卒業することになる。
そこで3年生が参加可能な引退試合・イベントを企画し、各競技の楽しさを味わえる機会を提供する。
他の学年の生徒には衛生面に配慮した練習方法、大会運営などについて学べる機会を提供したり、新入部員の勧誘・サポート、部費調達など、今後の運営が継続して行える仕組み作りのノウハウ提供も行う

 

G音楽たい(宮崎県五ヶ瀬町) HP

助成金額:¥2,000,000

宮崎県最北端の、芸術文化がなかった地域に音楽を根付かせるために10年前に設立した。演奏会や楽器体験会が開催できなくなり、地域の中学生や高校生の最高学年の学生は演奏する唯一の機会がなくなってしまった。そのため、元々実施する予定であった10周年記念演奏会を巡回公演として範囲を拡大して実施し、中学及び高校の3年生を公募してトッププロを交えた演奏会を行う。

 

特定非営利活動法人心魂プロジェクト(神奈川県横浜市) HP

助成金額:¥2,000,000

病院・施設・難病の活動団体など、劇場に行くことが難しい方々に対するミュージカルやライブなどの公演、ミュージカルワークショップなどを実施している。病児者・障がい児者・ご家族・関係者の皆様に行ってきたイベントや今年から始める予定だったイベントは全て中止(今年度分)となり、感染症にシビアにならざるを得ない様々な病気・障がい・疾患を持つ各家族の《心の孤立化》が始まっている。
中止となったイベントを全て生配信に切り替え、季節の移り変わりを同じ境遇にある他の皆様と県や国を越えて共有し、交流することで新たなコミュニティを生み出し、新型コロナ流行期の心の孤立化を防ぐことを目指す。

個人:採択件数23件、助成総額6,900,000円

柳生二千翔 (東京都) HP / 作家、演出家、映像作家  助成金額:¥300,000

増田 沙織 (東京都) HP / Gallery子の星 Owner Director 助成金額:¥300,000

 

宝栄 美希 (石川県) HP / ダンサー・振付家 助成金額:¥300,000 

 

飯塚 花笑 (群馬県)    / 映画監督・脚本家 助成金額:¥300,000 

 

小鷹 拓郎 (埼玉県) HP / アーティスト 助成金額:¥300,000

 

奥中 章人 (京都府) HP / 美術家 助成金額:¥300,000

 

林家 楽一 (東京都) HP / 紙切り師 助成金額:¥300,000

 

コハーン  (東京都) HP / 音楽家 助成金額:¥300,000

 

杉山 純じ (東京都) HP /  演出家・演技講師・演劇制作者 助成金額:¥300,000

(しむじゃっく)

浅井 信好 (愛知県) HP / 舞踏家・振付家・演出家・芸術監督 助成金額:¥300,000 

韓  成南 (埼玉県) HP / 映像作家、アートディレクター、キュレーター、翻訳・通訳者 助成金額:¥300,000 

祁答院雄貴 (東京都) HP / 演劇 助成金額:¥300,000

松岡  大 (山梨県) HP / 舞踏家 助成金額:¥300,000 

角口 圭都 (東京都) HP / 音楽家 クラシックサクソフォーン奏者 助成金額:¥300,000 

西松 秀祐 (大分県) HP / アーティスト(美術) 助成金額:¥300,000 

ノガミカツキ(新潟県) HP / 現代美術家 助成金額:¥300,000

couch    (神奈川県)HP / 美術家 助成金額:¥300,000

秋山しのぶ (岡山県) HP / 舞台芸術企画、コンクール主催 助成金額:¥300,000

橋本 昌彦 (兵庫県) HP / アーティスト 助成金額:¥300,000

 

中原 和樹 (東京都)    / 演出家・脚本家 助成金額:¥300,000

 

戸塚 愛美 (千葉県) HP / キュレーター、アートマネージャー 助成金額:¥300,000

 

五十嵐 翔 (北海道)    / 音楽(演奏家、作編曲、指導者)、マーチング(指導者、演出家) 助成金額:¥300,000

 

北條 知子 (愛知県) HP / アーティスト 助成金額:¥300,000 

(4)経営困難に追い込まれた中小企業分野

 本分野では、障害者、女性、若者の雇用促進や社会貢献に取り組んでおり、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済的影響を受けた中小企業および個人事業主に助成しました。中小企業41社と個人事業主35件の応募があり、そのほかに【特別枠】として宿泊業分野の中小企業6社、個人事業主3件から応募がありました。新型コロナで被ったダメージが大きい、経営努力がなされている、事業を通じて社会や地域に貢献しているなどの観点から審査を行い、以下の中小企業17社、個人事業主7名、宿泊業を営む中小企業5社を採択しました。

中小企業:採択件数9社、助成総額16,731,000円

株式会社ローランズ(東京都渋谷区) HP / 専門サービス業 助成金額:¥1,000,000
株式会社ローカルランドスケープ(沖縄県国頭郡) HP / 食料品製造業 助成金額:¥1,000,000
株式会社はいせつ総合研究所(京都府京都市) HP / その他の小売業 助成金額:¥1,000,000 
有限会社おきなわ教育ラボ(沖縄県浦添市) HP / その他の事業サービス業 助成金額:¥1,000,000    
株式会社ELDNACS(東京都渋谷区) HP / その他のサービス業 助成金額:¥1,000,000
アロンジェ株式会社(山梨県甲府市) HP / 洗濯・理容・美容・浴場業 助成金額:¥1,000,000
合同会社ズーパーズース(山梨県南アルプス市) HP / 情報サービス業 助成金額:¥1,000,000
合同会社さくら(宮崎県宮崎市) HP / 社会保険・社会福祉・介護事業 助成金額:¥1,000,000    
産後ケアハウス さんさん助産院(北海道札幌市) HP /  医療業 助成金額:¥750,000 

株式会社海屋(沖縄県宜野湾市) HP /  その他の事業サービス業 助成金額:¥1,000,000 

株式会社デイリー・インフォメーション(東京都台東区) HP /  広告業 助成金額:¥1,000,000 

株式会社デイリー・インフォメーション九州(福岡県福岡市) HP /  広告業 助成金額:¥1,000,000 

株式会社Quattro(兵庫県神戸市) HP / 映像・音声・文字情報制作業 助成金額:¥1,000,000 

株式会社笑下村塾(東京都新宿区) HP /  その他の教育、学習支援業 助成金額:¥1,000,000 

株式会社And Nature(東京都中央区) HP /  その他の教育、学習支援業 助成金額:¥1,000,000 

アジアサービス株式会社(東京都千代田区) HP /  飲食店 助成金額:¥1,000,000 

株式会社ツー・スリー(東京都新宿) HP /  広告業 助成金額:¥981,000 

個人事業主:採択件数7件、総助成額1,986,440円

山浦農園(奈良県宇陀郡) / 農業 助成金額:¥186,840
K&Associates International(東京都港区) HP / その他の事業サービス業 助成金額:¥300,000
スタジオ ボレロ(神奈川県綾瀬市) HP / 専門サービス業 助成金額:¥300,000 
食べ物屋セイリング(青森県西津軽郡) HP / 飲食店 助成金額:¥299,600    
Per Noi(静岡県浜松市) HP / 繊維・衣服等卸売業 助成金額:¥300,000
大塚ゆかり(静岡県浜松市) HP / その他の生活関連サービス業 助成金額:¥300,000
宴処 麦わら食堂(福岡県朝倉市) HP / 飲食店 助成金額:¥300,00

【特別枠】宿泊業分野
採択件数5件、総助成額5,000,000円

公益財団法人日本YMCA同盟国際青少年センター東山荘(静岡県御殿場市) HP / 宿泊業 助成金額:¥1,000,000
株式会社木の芽荘(新潟県南魚沼市) HP / 宿泊業 助成金額:¥1,000,000
株式会社NIKI Hillsヴィレッジ(北海道余市郡) HP / 宿泊業を含む複合サービス業 助成金額:¥1,000,000 
株式会社ズイカインターナショナル(長野県下高井郡) HP / 宿泊業 助成金額:¥1,000,000
株式会社KST(静岡県浜松市) HP / 宿泊業 助成金額:¥1,000,000

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